2010年 09月 09日

第4章 ヒットの理由

1. 実用性と多様性

 セスの本が国境や時代を超えて愛好されるのは、誰でも応用できるアドバイスが多い、すなわち「使える本」だということと、そのテーマの種類が豊富であるということが要因だと言えるでしょう。セスの本に出てくる日常生活に関連した題材には、例えば、健康、金銭、嗜好品、夢、睡眠や食事といった生活様式に関することや、対人関係、心の問題などがあります。
 セスの話は本だけではなく、ロバーツの話している様子をカセットテープやCDに収めた「オーディオ コレクション」と呼ばれるシリーズもあるので、その双方からいくつか抜粋をご紹介しましょう。各抜粋のタイトルはそれぞれ私がつけたものです。

劣勢挽回
 君達は自分の抱いている観念と直接つき合うことを学ばなくてはいけない。さもないと、自らの体験の中で知らず知らずのうちにその観念に反応することで、それらと間接的に関わり合わざるを得なくなるだろう。
 自分の置かれた不都合な環境、または立場や状態を嘆く時、基本的に――次の一言を強調してくれ(筆記しているバッツへの指示)――君達は自立的に行動(アクト)しているのではなく、殆ど盲目的に反応(リアクト)している。自分に降りかかってくるように見える出来事に対して反応しているのだ。それは常に、ある状況に対する応答としてだ。
 自立的なやり方で行動するには、物理的に起こって欲しい活動を(語勢を強めて)自分自身の中に創り出すことによって、その活動を導き出すということを始めなくてはならない。これは、観念、感情、そして想像力を組み合わせて、希望する物理的な結果のイメージを形作ることで実行できる。もちろん、望む結果はまだ物理的にはないが、すでにあるのであれば最初からそれを創り出す必要もないわけだ。だから、自分が物理的に経験しているものと自分の試そうとしているものとが食い違っていると主張するのは無益なことだ。
個人的現実の性質 第六章「観念の本体と相互の力関係」より
 
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