2012年 02月 05日

詩 - 過去世(ロブ へ)
私達がまた生きるのなら

管 理之助 訳

 過去世(全文)

 わたしたちは どんな過去世に
 暮らしていたの?
 わたしの細胞は思い出す
 脳が憶えていないことを。
 あなたが触れると
 映像が送られてくる
 風に舞い上がる木の葉のように。
 地中の静かな層から。

 彼ら(映像)は鮮やかに湧き起こり
 思考のへりにまで達すると
 命が尽き、戻っていって
 わたしの背骨に落ち着く。
 触れられることこそないものの、
 感じとられて、秘密の
 骨のコードにロックされて。

 記憶ではなく、
 内包された数々の瞬間全体が吹き出し、
 そして消えていく。
 見つかって、失われて、間違いなく
 永遠に去った。
 それでも
 あなたが触れると彼らが思い浮かんでくる
 どっぷりと沈んだ化石の
 抑え込まれた息の
 泡のように。
 まだ埋もれているその化石は
 健在で、死んでいるわけではない。
 ただ、夢見ているだけ。 

キーワード  転生, 前世, 輪廻

 
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