画家であるバッツには、人物の肖像画を始めとして、心象風景、夢から得たイメージなどを主に具象的な題材を使って表現した作品が数多くあります。そのうち、New Awareness Network 社より複製画が販売されている2点に関して掲載許可が得られたので、それぞれに関連したセス・セッションの抜粋と共に、ご紹介します。以下、引用文のカッコ内はバッツ自身のコメント、カッコ外はセスの言葉です。なお、ここでご紹介する画像は元の作品の主な部分だけです。作品の全体像をご覧になるには、上記、New Awareness Network 社のサイトにアクセスしてください。
ルバートとジョーゼフの肖像
(僕は、二人の男の頭部を描いた油彩画をちょうど仕上げたところだった。ジェーンは二人のうちの片方を最初から、かなり気に入っていた。僕はそれについて特に深く考えることもなかったが、この作品の発想はそもそも、どこから来たのかと不思議に感じていた。二人の顔は、テレパシーとか、潜在意識の記憶とか、そういう類のものから来ているのだろうと、何となく思っていた。その種の源泉から得た情報を僕は肖像画を描く時によく使うのだと、セスはこれまでに話していた。ジェーンの好きな方の人物は髪がブロンドで、ずっしりした感じ。明らかにがっちりとした体格だ。顔の作りはどちらかと言えば普通だが、鼻は高く、あごが角ばっていて、目は青い。ジェーンは絵の中のもう一人に対しては、あまり関心を示さないが、僕自身は、絵を描いている最中、その人物にも、もう一人の方にも同じくらい興味をそそられた)
セスの肖像
…ルバートのために実際、言っておくが、ジョーゼフ、君の描いた絵は私にそっくりだ。
(ジェーンは目を閉じたまま、僕が掛けたばかりの肖像画を指差した。それは、はげ頭で背が低く、どっしりとした感じの男が、絵を観る者に向かって(アメリカ流に)手招きしているものだ。この絵には、ここ何週間か取り組んできた。
ある日、この作品の着想が浮かんだ僕は、すぐさま作業に取りかかった。この絵は何とも妙な感じがするので、僕は、この絵がセスか、僕自身の過去世に関係しているのではないかと思っていた。ジェーンは一目で、それも最初の下絵の段階から、この絵を褒(ほ)めたて、描かれているのはセスだと言い続けて譲らなかった)