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愛とその周辺 - 2

 こうして、神は「男性」となった。そして、本当ならば自然や女性原理という側面に結び付けられるであろうはずの「愛」や「献身」は、人が性に対して感じる、あらゆる自然な魅力からは「もぎ取られて」しまったのだ。こういう風に君達の意識状態を反映した形で、宗教は愛を手懐(てなず)け、支配する目的にその力を使えるようになった。そして、愛と献身は国に対するものとなったわけだ。

 男一人の愛と献身は政治的な利益であり、熱情は国庫に匹敵するほど重要なものだ。それは(熱情があってこそ)多くの狂信者達が大義のためには金銭抜きで働くのと同じように、国家は自らの軍人達が確実に身を挺して働いてくれることを前提にできたのだから。

 (長い休止)少し待ってくれ…。(9 時 56 分に 1 分間の休止)

愛とその周辺 - 1

愛とその周辺

精神の本質。その人間的表現
セッション 774

マサ 訳

 性行為を悪いことだとか、おぞましいとか、低俗なものだとか表立って言ったり、隠そうとしたり、何よりもまず「獣染(けだものじ)みた」ことであるかのようなふりをしたりする時、君達は性行為のことで頭がいっぱいだ。また、性行為の長所を市場の売り文句のように大袈裟(おおげさ)に掲げる場合も、やっぱり、君達は性行為に憑(と)り付かれている。性行為の表現に関して窮屈(きゅうくつ)で非現実的な禁則を設けたり、実際の行為に対して、これも非現実的な規範を定め、その規範に従うことを普通の人に求めたりする場合も、君達は頭から性行為が離れないのだ。

 それから、例えば、異性と知り合っても相手とベッドを共にするまでに至らなければ不自然だと感じてしまう若者達がいるのは、お仕着せの無節操から来ているが、そうした節操のなさは「性的な自由」のうちに入らない。

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