夢の中のドラマ
精神の本質。その人間的表現
セッション 756
マサ 訳
ルバートとジョーゼフは夕食のとき、よく(おどけた言い方で)昔の「スタートレック」(邦題「宇宙大作戦」)の再放送を観る。リビングルームのカウチに、なかなか居心地よくすわり、コーヒーテーブルの上に食事を置いて、君達の社会では、どこにでもある、ほのぼのとした、家庭的な日用品に囲まれた中でだ。
こうしてゆったりと腰を落ち着けた状態で(前に身をかがめて微笑みながら)二人が観るドラマはと言えば、惑星が爆発したり、別世界の知的生命達が、善良な宇宙船エンタープライズの果敢なキャプテンや怖れを知らぬスポック達に、立ち向かってこようとしたり、助けの手を差し伸べようとしたりするものだ。しかし、こうした話のどれ一つとして、我々の友達、ルバートとジョーゼフを脅(おびや)かすようなことはない。彼らは自分達のコーヒーを飲んでデザートを食べている。