意識と個性 - 2
できるだけ簡単に言えば、君達の実際の経験(わたしたちが体験していると思っていることの全体像)は君達が身体的に知覚するにはあまりにも広大すぎる。君達に特有の意識は、ある特定の分野内で焦点を絞った結果、生じたものだ。君達はそれを「絶対的」なものだと想像している。というのも、その意識は、君達が「自分とはこういう存在だ」と思っているものを含み、その他のあらゆるものを排除する、そんな状態を伴っているように見えるからだ。しかし、それが一つの王国であるかのごとく境界線を設定するのは君達以外の何者でもない。それ(その意識)は実際のところ、ある種の組織体だ。その組織体はそれ自体、異なる種類の意識群の一部なのだが、それでも、その組織体が侵害されることは全くない。それらには独自のフォーカス・ポイントがあるのだ。君達の肉体もそれ自体、自覚のある、意識の組織群からできている。君達はその組織群に気づかない。また、その組織群は君達のやり方とは全く異質な知覚的素材を扱う。