Seth Network Japan
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医学と医療

セス・ブックからの抜粋:ウィルス

「個人、そして群衆現象の本質」セッション 801

ミスターM 訳

 以前にお話ししたセスの引用文をお送りします。セスはここでもウィルスについて語っていますが、病気やその他の、われわれが一般的に忌むべきものと考える出来事も必要性があって起きているのであり、より大きな観点から理解することの重要性を説いています。「生きるということ」だけではなく、「死ぬということ」の意味にも正面から向き合わずには、こうしたことを理解することはままならないでしょう。


 『伝染病に関する疑問には、生物学的な観点だけから答えを得ることはできない。伝染病には多くの人の、広範囲にわたって影響力を及ぼす心理的態度が関わっており、関係する人すべての必要性と願望を満たしているのである。その必要性は、あなたがたの観点からすると、生物学的な結果とは切り離すことのできない、宗教的、心理的、文化的現実の枠組みの中で生じるのだ。・・・

 死は種全体の目的を果たすばかりでなく、個人の目的にも適っている。求められずに訪れる死というものはないからだ。

インフルエンザの季節 - 3

こんな心的、精神的なジレンマをどうすることもできない自分に気がつくのだ。精神的な落ち込みはよく次のようなことになる。すなわち、クリスマスの音楽と商業的な陳列物(クリスマスのデコレーションやクリスマス向け商品など)によってその落ち込みがさらに強くなり、「神は自らの姿に似せて人間をつくりたもうた」という宗教的な連想によっても強まるということだ。また、そうやって(神から)与えられた身体にはどうやら自分で自分の面倒を見る能力がなく、最初から病気や災害の犠牲になるものと決まっているといった、また別の連想群によってもさらに憂鬱(ゆううつ)が深まる。

 そんなわけで、クリスマスシーズンは君達の社会における人間の希望を抱き、インフルエンザのシーズンは人間の不安を反映し、(同時に)両者の隔たりを示すことになる。

インフルエンザの季節 - 2

 (風邪や)インフルエンザに立ち向かうための錠剤、飲み薬、注射薬は目立つ場所に陳列される(注射薬も?)。それは、苦難の時期がやってくるのだと、(前述の)広報を聞き逃した人々にも気づかせる役目を果たす。(そこへ)テレビのコマーシャルが新たな集中砲火を浴びせる。だから(愉快そうに)花粉症の季節からインフルエンザの季節まで途切れることなく自分の薬を摂り続けていけるわけだ(痛烈な皮肉)

 6 月なら咳(せき)をしても笑ってすぐに忘れてしまうかもしれない。しかし、それがインフルエンザの季節になると咳一つでも遙(はる)かに疑わしくなる。そして、そういった状況の下で、今週はどうも調子がさえないなどという場合などはとりわけ、こんな風に考えることもあるだろう:「明日は外出しないでうちにいた方がいいんじゃないかな?」

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