宇宙の始まり - 3
もし、宇宙は機械論的な図式に従ってできたのだと君達が考えたとしたら、この「宇宙的な機械装置」はその各部分が自分自身を創造したのだと言わざるを得ないだろう。それも、その「将来的な構造」全体の中における自分の位置がわかったうえで創造したということになる。さらに、その各部分は喜々として自分の根源から個別に出てきて、おあつらえ向きにぴったりとその位置に就いたのだと言い、同時に、その個別の根源は他の個々の部分にとってもそれと同じくらい緊密な形で根源であると言わねばならないだろう。
私は宇宙が何らかの「心理学的な絡繰り(からくり)装置」に由来していると言っているわけでもない。私が言っているのは、意識の構成部分一つ一つは在るもの総ての一部であり、宇宙というものは自然発生的な(熱のこもった口調で)天の秩序に収まっているということだ。そして、意識の各部分は、その全体の知識を内部に抱えており、それを消し去ることはできないということだ。