もし、宇宙は機械論的な図式に従ってできたのだと君達が考えたとしたら、この「宇宙的な機械装置」はその各部分が自分自身を創造したのだと言わざるを得ないだろう。それも、その「将来的な構造」全体の中における自分の位置がわかったうえで創造したということになる。さらに、その各部分は喜々として自分の根源から個別に出てきて、おあつらえ向きにぴったりとその位置に就いたのだと言い、同時に、その個別の根源は他の個々の部分にとってもそれと同じくらい緊密な形で根源であると言わねばならないだろう。
私は宇宙が何らかの「心理学的な絡繰り(からくり)装置」に由来していると言っているわけでもない。私が言っているのは、意識の構成部分一つ一つは在るもの総ての一部であり、宇宙というものは自然発生的な(熱のこもった口調で)天の秩序に収まっているということだ。そして、意識の各部分は、その全体の知識を内部に抱えており、それを消し去ることはできないということだ。
世界の誕生(物理的な世界の出現)は天なる心理的な覚醒を表していた。物理的な宇宙に関与する意識の一つ一つは、こうした物理的な形での存在(形態)を夢見たのだ。君達の表現で言うなら、それは地球が形成される前のことだ。また、君達にとってよりもさらに広い意味で言えば、「宇宙はまだ形成されていない」、或(ある)いは「宇宙は消滅した」というのも全く正しい。ただ、さらに広い意味で言うなら、宇宙は何らかの状態で常に存在したというのが事実だ。
宇宙の目的は、君達に一番近い譬えで言うなら、自分の子供達が成長していくことに対して君達が抱く、あの、愛する感情の中、そして、子供達の能力がフルに伸びていくようにと思う、君達の意思の中に見出すことができる。