Seth Network Japan
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死後の活動

初期セッション集 第8巻 1968/03/04
セッション 396

マサ 訳

 君達は(死ぬときになって)突然、霊魂spiritになるわけではない。(今)すでに霊魂なのだ。君達のトレーニング ── ジョーゼフ、君も含めての話だ ── は、やっと始まったところだ。(そのトレーニングを)ルバートが黙って受け入れなかったら、君達二人とも先へは進めないだろう。君はすでに(自分の中でトレーニングを)承諾していたが、ルバートは最近になってやっと(顕在意識の外で)了承したところだ。これでセッション中、目的に合わせて我々のエネルギーをより多く使える。

 私は理論的な話をするつもりだが、君達と実演してみることでそれを実際の行動に移せたらと思っている。そうした今後のセッションでは必然的に人間の人格というものの本質にじっくり取り組むことになるだろう。その心理的、電磁気的な特性という背景も含めてだ。もちろん、ここには転生の話も入る。切り離して考えることはできないからだ。私は今、これまで許容されていた以上に(目を開けたまま微笑んで)しっかりと、このセッションの場にいる。言うまでもないことだが、肉体的な死の後も生き続ける者達がこの世を後にして行く「別の場所」などというものは存在しない。

 実際、物理的な場所placesというものはない。存在するのは、その幻想illusionsだ。心理的な実体、心的な実在というものは常に自らの環境を形作るのだ。多種多様な環境が一致しないのは空間とは全く関係ない。エネルギーの場が設定され、そうした様々な環境の間に伝達経路channelsが開かれ、それを通じてコミュニケーションができるようになるのだ。

 肉体的な死の際、君達は単に自ら構築した界層面(plane)に対して極度に集中している状態から抜け出るだけだ。より広い活動範囲へと解き放たれるわけだ。物質的な体系(システム)で君達が費やしてきた精神的、心的なエネルギーは、程度が変わりこそすれ、そのまま維持され続ける。心残りを感じる場合、それが望みなら、自分が立ち去った体系(この世)とのコンタクトを保ち続けることもできる。(ただ)これは必ずしもどんな場合でも(「死者」と「生者」の間で)コミュニケーションが生じるという意味ではない。自分の意志で心的(心霊的)に戻ることができるということだ。

 肉体的な死を通り過ぎた者は、望むのであれば、自分の過去におけるどの部分でもそっくり創造し直すことができる(たとえば失敗した出来事の直前に戻って成功した体験を作れる)。自分の過去をどの範囲であろうとどんな風にであろうと好きなように再び創造できるということだ。本人がそうすることを選ぶのなら、そこでの自分の行動を変えたり、その(出来事の)構造全体を組み替えたり改善したりできるわけだ。(もっとも)こうしたやり方は普通、一つの企てとしては行き詰まりを迎える。(それは)そこに関係している(その場面に登場する)他の者達は実在するかのように見える幻覚であり、当の本人はそれに気づいていないことがあるからだ。(次のページへ続く)