意識と個性 - 1
意識と個性
精神の本質。その人間的表現
セッション791 1977/01/17
マサ 訳
さて、口述だ(長い休止)。多次元的な劇場で舞台に上がっている素晴らしい俳優であるつもりになってごらん。どんな役を演じても、平凡な芝居の創造的なパワーを遙(はる)かに凌(しの)ぐ生命力を帯びるような俳優だ。
君達一人一人はそんな企てに乗り出しているところだ。そして、役に没入するあまり自分を見失っている。また、君達は一種のクリエイティブなジレンマにもはまっている。というのも、言わば、役者として自分の演じる役と自分とを混同しているからだ。あまりにも演技に説得力があるので自分でも騙(だま)されてしまうのだ。