対話 1 - 2
魂は
驚き、咳払いして、
唖然としたまま待った。
必滅の自己が落ち着くのを。
「おやまあ、なんという形而上学的な自負だろう。
君は鳥の死骸に飛んで欲しいのか
(それも、きっと、明るいところで、
一度や二度ではなく、
確かだとわかるまで何度でもだろう)、
死人にしゃべって欲しいのか、
彼らがバラ色に輝く死後の生活を送っていることには
何の疑いもない。
親愛なるわたしよ。聞きなさい:
魂は
驚き、咳払いして、
唖然としたまま待った。
必滅の自己が落ち着くのを。
「おやまあ、なんという形而上学的な自負だろう。
君は鳥の死骸に飛んで欲しいのか
(それも、きっと、明るいところで、
一度や二度ではなく、
確かだとわかるまで何度でもだろう)、
死人にしゃべって欲しいのか、
彼らがバラ色に輝く死後の生活を送っていることには
何の疑いもない。
親愛なるわたしよ。聞きなさい:
魂と必滅の自己が時の中で交わす対話
マサ 訳
ああ、愛する君、
この、頑固な必滅の自己(パーソナリティー)よ、
きっぱりとした態度で、腹をたてて、怒り狂って、
目がかすんで、くらくらして、愛されて、
魂のまばゆい任期中、
血と肉の中に自分を抱えている(自己よ)。
「時間や痛みや死は存在しない」と
魂(エンティティー。自己本体)は言い、
必滅の自己は大声で叫ぶ。
「ええ、あなたにとってはね。でも、わたしは包み込まれている、
この身体に。それは朽ちていくの。
少なくとも、今のところ、それは生きて、愛して、
笑って、泣くの。
そんなこと、あなたはする?
個人的現実の本質
セッション 637 1973/01/31
マサ 訳
君達が「自分」と捉えている自己が消滅することは決してない。ロウソクの火のように消えてしまうことも、至福に満ちて「自分」がわからなくなり、「涅槃(ねはん)」などに飲み込まれてしまうこともないのだ。(涅槃という点で言うなら)君達は今でも立派に涅槃の一部だし、これからもそうだ。
君達の身体と、その身体を構成している細胞については、ある程度、話をした(たとえば、第7章のセッション 632 など)。今、君達の肉体的な姿を形作っている細胞達が全て同時に存在しているのは明らかだろう。(ここで)それと同じように、自分には、数多くの人生が(同時に)進行していると想像してごらん。すると、君達には、細胞達の代わりに数々の「自己達」があることになる。私は、細胞の一つ一つに独自の記憶があるという話をしたが、自己に備わった記憶となれば、もちろん、それよりも次元が遥かに大きくなる。