対話1
魂と必滅の自己が時の中で交わす対話
マサ 訳
ああ、愛する君、
この、頑固な必滅の自己(パーソナリティー)よ、
きっぱりとした態度で、腹をたてて、怒り狂って、
目がかすんで、くらくらして、愛されて、
魂のまばゆい任期中、
血と肉の中に自分を抱えている(自己よ)。
「時間や痛みや死は存在しない」と
魂(エンティティー。自己本体)は言い、
必滅の自己は大声で叫ぶ。
「ええ、あなたにとってはね。でも、わたしは包み込まれている、
この身体に。それは朽ちていくの。
少なくとも、今のところ、それは生きて、愛して、
笑って、泣くの。
そんなこと、あなたはする?
あなたは完ぺきな距離をたもっているけれど、
わたしをとおして時間の中をのぞき見る。
その時間はみごとな神話だとあなたは言う。
だから、わたしがいつかは死ぬことは、
あなたの終わりにもわたしの終わりにも
きっと役に立つはず。
ひっきりなしにコメントをもらうことは減らしたいの。
気のきいたことを言えないのなら
お願いだから黙っていて。
ほかにもある:
完全無欠なのは人間的じゃないし、
ここでは、すべての創造物が死ぬ。
あなたのお話はありがたいけれど、
木の葉は下に落ちる。上には行かない。
小さな鳥の死がいが
また息を吹き返して
飛んだところなど
見たこともない。
わたしが傷ついたとき、
やさしくであろうとなかろうと、
痛みは心の中のイメージだと
思い出させてくれる必要はないの。
生まれてからずっと、
肉でできた、このもろいもの(肉体)と
季節の中で、夢見ながら、
わたしはがんばってきた。
生きている想念がびっしりと張りめぐらされた世界で。
要するに、あなたはそこにわたしを飛び込ませたのね。
アーメン」
(次のページへ続く)