わたしたちがまた生きるのなら
マサ 訳
わたしたちは どんな過去世に
暮らしていたの?
わたしの細胞は思い出す
脳が憶えていないことを。
あなたが触れると
映像が送られてくる
風に舞い上がる木の葉のように。
地中の静かな層から。
彼ら(映像)は鮮やかに湧き起こり
思考のへりにまで達すると
命が尽き、戻っていって
わたしの背骨に落ち着く。
触れられることこそないものの、
感じとられて、秘密の
骨のコードにロックされて。
記憶ではなく、
内包された数々の瞬間全体が吹き出し、
そして消えていく。
見つかって、失われて、間違いなく
永遠に去った。
それでも
あなたが触れると彼らが思い浮かんでくる
どっぷりと沈んだ化石の
抑え込まれた息の
泡のように。
まだ埋もれているその化石は
健在で、死んでいるわけではない。
ただ、夢見ているだけ。
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