バッツ夫妻と ESP - 1
バッツ夫妻と ESP
ESP パワー開発法(第6章)
マサ 訳
(以下、すべてジェーン・ロバーツの文章)
ある日の夕方、わたしはロバートに「すぐ戻るから」と言って、近くの食料雑貨店に出かけました。ただ、その店から帰る途中、わたしは友達のX氏に本を借したまま返してもらっていないのを思い出したのです。そこで、X氏のところに寄って、本を読み終わったのか確認してみることにしました。彼は自宅に事務所をかまえて仕事をしている人で、その本は事務所にあるはずでした。(訪ねてみたところ)彼は忙しい最中だったので、わたしは彼の奥さんとコーヒーを飲み、1時間ほど話をしたのですが、それは冬のことで、日も暮れて暗くなっていました。ふだんのわたしであれば、雑貨店からはすぐに戻るので、さすがに今ごろはロバートも心配しているだろうと、気もそぞろです。時計に目をやると午後7時でした。結局、それ以上待つのはやめにして、アパートに帰りました。すると、戻ったわたしに、ロバートは黙って一枚のメモを渡したのです。こう書いてありました。「午後7時。ジェーンはドクターX夫妻宅にいると強く感じる」