視力 - 2
(家に帰った)僕はジェーンにその様子を伝えて言った。「きっと何か正しいことをしてるんだよ」。そして、セスは今夜のセッションのうち、プライベートの部分で、とても興味深いコメントをくれた。
「君は自分の身体に備わっている生命力、弾力性、回復エネルギーを少し確認してみたかった。また、この人生において、自分がそれを選択する限り、芸術家として活動できるのだと自分を少し安心させたかったのだ。検眼士からの通知という一件を利用して、君は自分自身に対して実に見事なレッスンを与えた。というのも、君は実際、心の片隅では自分の眼が疲弊してきているのではないかと疑い、心配していたからだ。普通の状況であれば、こうした「症候」は「困難」のサインとして解釈される。しかし、君はそうではなく、「症候」とされているものは、眼鏡の度が強くなりすぎてきたサインであることを発見した。視力がただ保たれていたのではなく、極めて顕著に向上していたからだというわけだ。これは、ある程度、医学的に論証できる。