Seth Network Japan
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視力

夢、「進化」、価値の達成 第1巻
セッション 901

マサ 訳

(以下、セスの言葉も含め、すべてバッツの注釈)

 簡単に説明してみよう。子供のころ、母に、かかりつけの検眼士(視力測定士)のところへ連れて行かれた。両親には何年も前から馴染みのところだ。そこの優しそうな紳士は誠心誠意をもって僕に二重焦点の眼鏡を処方してくれた。度はそれほど強くなかったが、一度、習慣になってしまうと、文句も言わず、ずっと眼鏡をかけ続けた。40 年かそこいらだ。それが、セス資料で具体的に示されている数々の概念をジェーンが語るようになると、眼鏡の「必要性」を自分に問い直すようになった。そして(ある日)自分がしようとしていることを気にかけることもなく、常時、眼鏡をかけるのはやめにした。文章を書いたり、絵を描いたりする時、邪魔になったのだ。もっとも、車を運転する時には眼鏡をかけなくてはならない。運転免許証の「視力矯正レンズ」欄に×印が付いているからだ。しかし、それ以外では、普通、自分が疲れていると感じる時にだけ眼鏡をかけるようにした。また、それと同時に「自分の眼はまだ完全ではない」というネガティブな自己暗示を与えないようにもした。自分の抱いている数々の観念が向上しているにしてもだ。

 先週、僕達が現在かかりつけにしている検眼士(ここでは「ジョン スミス」と呼ぼう)から、今、使っている眼鏡に替えて2年が経過したという定型のお知らせが届いた。無視しようと自分に言い聞かせたものの、眼鏡をかけていようといまいと気が重くなってくるのを感じた。(ネガティブな)暗示の力が働いているのだと思った。(結局)キャンセルが出たおかげで、ジョンには今日の午後、すぐに予約が取れた。そして、とても愉快な結果に驚くことになった。彼が検査したところ、僕の視力は前回の処方時よりよくなっていることがわかったのだ。今の眼鏡では度が強すぎるくらいになっているという。眼鏡をかけ続けていた習慣がなくなったわけだから、むしろ、逆の結果になるだろうと思っていた。ジョンも驚いていた。度を下げたレンズを発注する前に、間違っていないか、計測値を再確認したくらいだ。ジョンが検眼レンズを組み合わせたところ、新しい処方用のテストレンズ構成で僕の視力は 20/15(約 1.3)になることがわかった。「普通」とされる 20/20(1.0)よりもいい。眼鏡のあるなしを問わず、これまでのどんな数値よりも、ずっとよくなったことになる。

 続いて、ジョンは緑内障の検査をしてくれた。眼圧計の度数は通常範囲の中ほどを示しており、2年前よりも1ポイントほどいいそうだ。彼は大きな声で言った。「これで結構。低くて、いい数値だ」。ジョンのオフィスを離れる時には嬉しさがこみ上げてくるのが、はっきりとわかった。(次のページへ続く)