セス、夢、そして意識の投射
(第 1 章「夢、創造性および無意識」より)
マサ 訳
(以下は、1963 年 9 月 9 日にロバーツが自動筆記(自動書記)によって書き記した文書「観念構造体としての物理的宇宙(The Physical Universe as Idea Construction)」の抜粋です)
エネルギーは宇宙の基礎である。
観念(アイデア)とは、エンティティーがエネルギーを物理的な現実へと精神的に変換したものである。
観念構造体とは、観念を物理的な現実へと変換したものである。
空間とは、我々自身の観念構造体が物理的な宇宙に存在しないところである。
肉体とは、エンティティーが物質という特性の下において自らの観念像を有形的に構造化したものである。
人(The Individual)とは、エンティティーまたは全体自己に属し、我々が日常生活において自覚している部分である。それは我々が物理的なレベルで観念構造体を通して表現あるいは「現実化」できる、全体自己の部分である。
潜在意識とは、人の顕在意識内に観念が現れてくる入り口である。それはそのエンティティーと当人とを結び付ける。
パーソナリティーとは、人が受け取って構築した観念に対する当人の全般的な反応である。それは一定の「時間」における当人の観念と構造体が帯びた感情的な色合いを表す。
感情とは、観念を構造体へと推し進める駆動力である。
本能とは、観念構造体が物理的に生き永(なが)らえるのに必要な最小限の能力である。
学習とは、既存の観念から新たな観念複合体を構築するための潜在力である。
観念複合体とは、まとまって形成される観念の集まりである。それは物理的な現実界においてより複雑な構造を形作るための建築ブロックに譬(たと)えることができる。
コミュニケーションとは、非物理的なエネルギーレベルにおける、エンティティー同士による観念のやり取りである。
行動とは、動いている観念である。感覚とは、目に見える世界を創造するべく外側に向けて観念が投射される、その投射チャンネルである。
環境とは、一人の個人が自らを取り囲む、全般的な観念構造体である。
物理的な時間とは、ある観念が(一つの構造体としての)物理的な宇宙に現れてから別のものに置き換えられるまでの見かけ上の経過(推移)である。
過去とは、物理的な構造体であったが、もはやそうではなくなった観念群の記憶である。
現在とは、観念が物理的な現実界に生じてくる、見かけ上のポイントである。
未来とは、物理的な現実界において、ある観念構造体が消失してからそれが別のものに置き換えられるまでの見かけ上の経過である。
心理的な時間とは、観念の着想の間にある見かけ上の経過である。
加齢とは、(観念)構造体を組成している物質の特性を備えた観念構造体に対する効果である。
成長とは、物質的な特性に従って可能な最大限の物質化を目指す、観念構造体の形成である。
睡眠とは、物理的に生き延びるために必要な最低限のことを除いてエンティティーがとる、観念構造体からの相対的な休息である。
物理的な宇宙とは、個々の観念構造体の総和である。
記憶とは、“過ぎ去った”観念構造体の幻影(ghost image)である。