Seth Network Japan
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 君達がテレビで目にする数々の出来事は、君達の想念、観念、願望が形作る。自分達の世界を変えたいのなら、まず、君達の想念、期待、観念を変えなければならない。本書の読者全てが自分の態度を変えたとしたら、一つの法令も書き改めずとも、明日、世界はよりよくなっていることだろう。(そして)新しい法令がそれに続くだろう。

 (9時48分に長い休止)新しい法令はいつでも観念の変化に続くものだ。その逆ではない。少し待ってくれ…。文明にしろ、科学、芸術あるいは哲学といったものの体系にしろ、精神に源を発しなかったものはない。自分が同意しない観念に対して口先だけの好意を示す時、君達は自らの理想に背いている。そして、自分が理解することによる利益を自分自身と社会に対しても与えないことによって、ある程度、自分と社会をも傷つけている。人は誰でも理想家だ。私はただ、君達が日常生活における行為の中で自分の理想を実践するのを手伝いたいだけだ。

 生ある者はそれぞれ、君達の表現でいう「どんな時に」存在する文明にとっても、その文明の生きている図式を描く一端を担うものだ。自分にとって最高の「芸術家」でありなさい。君達の想念、感情、期待は、その生(せい)の風景画に君達が描く、生きた一筆一筆のようなものだ。君達が自分の生活において最善を尽くすなら、本当に全ての生の質が向上する後押しをしていることになる。君達の想念は雪や雨粒や雲と同じように実存するのだ。それらが他の人々の想念と入り混じり、人類の生きる景観を形作ることによって途方もない精神的な作用力をもたらす。そこから物質的な出来事が形成されることになるのだ。

 自分の感じる衝動を幾らか自由にしてやることを覚えれば、君達は、その衝動が、人生とはこうあるべきだと自分が思っている理想像に繋(つな)がっていることを発見するだろう。そして(そうした自然にわき起こる熱望は)地球上のあらゆる生物的な命に勢いを与える自然の力と同様、基本的に良いものであり、生命を息吹かせるものであることに気づき始めることだろう。

 ただ、その他にも、また、そうした衝動の話になるが、それらは全ての生命が生じてくる大本(おおもと)の衝動と君達とを結び付けてくれる。