Seth Network Japan
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超人的な人々

個人的セッション集 第3巻
削除されたセッション 1975/11/26

マサ 訳

 さて、超人的な次元というものは実際に存在する。(また)君達自身の文明と同時に存在している超人的な文明がいくつもある。

 彼等の時間構成は君達が認識しているものよりも遙(はる)かに広大だ。君達の理解している現実は彼等にしてみれば現実界の中でも最も活動していない部分にあたる。例えば、どちらかと言えば、充分に機能していない、標準以下の意識や理解の状態に相当するに過ぎない。まあ、「ぼけ」のような(ぼけと同じではない)状態だとも言えるだろう。我々の話している時間の中で彼等の人生は君達にとっての何世紀(何十世紀)にもわたる。もっとも、彼等の基準で見れば、当人達はべつに並外れて長生きしているというわけではない。彼等は 5,600(五千六百)歳になっても年をとった感覚としては君達が 80 歳になったのと同じくらいだろう。説明することは殆ど不可能な形で君達(と彼ら)の現実界は特定のポイントで混じり合い、融け合っている。

 君達が彼等の存在に気づいても、大抵はそうこうするうちに君達の世代が変わってしまい、それに対して先方は変わっていないということになるので、一般的な見方をすれば彼等は永遠の存在であるかのように見える。彼等は人間だ。ただ、その人種の特性が可能なかぎり実現に導かれるという点で超人的な人間なのだ。その一方で彼等は(君達とは)種類の違う発達の道筋を辿(たど)った。それは専ら精神的、霊的なもので、彼等を別種の体験へと導いた。その体験は質や度合いが異質のものであるかのように全く別物だった。

 (10 時 45 分に休憩)また別の見方をすれば、君達の生存形態は彼等が(祖先から)受け継いだものの一部でもあるので、そこで(君達と彼らの間に)一定の繋(つな)がりが保たれている。君達だったら、彼等の精神的、霊的な発達レベルは自分達と較べると少なくとも数段上だと言うかもしれない。しかし、彼等に持ち前の能力は人類の系統から発達していったものであり、君達人類の中にも潜在的に備わっている。だから、君達の中には時々、暫し(しばし)の間「そのレベルまで持ち上げてくれる」心的な加速に到達する者がいる。(休止)歴史上の偉大な人物は全て、程度の差こそあれ、その発達を遂げた者達だ。

 (伝達)方法に多少の違いはあるにせよ、この「より高い」次元のさらにパワフルな真実や事実が(言い伝えとして)説かれたり書き記されたりしている。キリストは「信念があれば山をも動かせるだろう」と言った。彼は全く言葉どおりの意味で言ったのだ。世界の精神the world psycheは変遷(へんせん)している。(長い休止)ミケランジェロは、これもまた言葉どおりの意味で、この超人的な次元に生きていた。彼を既知の(世間一般の)現実界と繋いでいたのは物理的な条件だけだ。それ故、君達もあるレベルでは自分達の知覚している(一般的な)生活を送りながら超人的な次元に暮らすことができる。極めて活気にあふれた形でだ。君達の観念が君達の現実界を形作る。その意味で言えば、君達は生まれつき信念に基づいて生きている。君達は(まず)自分が本を書けると信じ、絵を描けると信じる。するとそれが行動になるわけだ。

 これは太古の時代からの真実であり、その真実はどの宗教の背後にも存在する。