Seth Network Japan
Seth Network Japan

 (9 時 40 分)単に空間的な意味での目的地に到達したいのであれば、その土地や水路の特徴を説明してくれる地図があるわけだが、目標というものが持っている心理的な役割の話となると、考慮すべき点はもっとある。

 もう一度言うが ──(おどけた言い方で)と言えば、君も、またもや「また」とか「しかし」とか、そんな言葉を書かずにすむだろう(バッツへの語りかけ)──、君達の身体は君達が動きたい時に駆動される。君達の意志と目標に応えるわけだ。心の面から見れば、それは君達のプライベートな内的環境だ。心理的な意図が心のレベルで瞬時に種々のエネルギーを(一斉に)動員する。君達には(肉体とは別に)一つの「身体」がある。ここでは、それを「想念の身体」とでも呼ぼう。絶え間なく、君達自身の意志をすぐさま行動に移すのが、その「身体」だ。

 (たとえば)町中(まちなか)に行きたい場合、それが(自分の住んでいるところから)何キロも離れていても、君達には目的地の存在することがわかっている。また、伴侶(パートナー)を見つけたい場合、いつ、どこで会うことになるかはわからないにしても、君達は(該当する)潜在的な伴侶が当然、存在するものと(して行動)するわけだ。伴侶を見つけようとする君達の意志は「意識の糸」をいくつも放出する。それは願望と意図からできた糸だ。それは探偵のように世界を探しまわる。生身の探偵とは全く違ったやり方でだ。君達の特徴を考慮し、それに一番ぴったり合う特徴を備えた人を求めて世界中が探索される。そして、君達の目的がどうであれ、(そこには)心のレベルでも同じ過程が関与しているのだ。

 君達の気持ち、観念、意志などの組成は、君達の物理的な現実界が築かれていくフォーカスの舵を取る。そのフォーカスは非の打ち所のないほど融通無碍に、かつ秩序を保って、その舵に従うのだ。 例えば、君達が世界は罪深いものだと信じているとしたら、通常の感覚データの中から、君達は自らの観念を裏打ちしてくれる事実(だけ)を探し出すだろう。しかし、それ以上に、君達は他のいくつものレベルで自分の心の世界を形成してもいる。それは、── これもまた ── 自らの観念を裏付けるであろう出来事を自分自身の許に引き寄せるようなやり方でだ。