理想への衝動 - 2
君達がテレビで目にする数々の出来事は、君達の想念、観念、願望が形作る。自分達の世界を変えたいのなら、まず、君達の想念、期待、観念を変えなければならない。本書の読者全てが自分の態度を変えたとしたら、一つの法令も書き改めずとも、明日、世界はよりよくなっていることだろう。(そして)新しい法令がそれに続くだろう。
(9時48分に長い休止)新しい法令はいつでも観念の変化に続くものだ。その逆ではない。少し待ってくれ…。文明にしろ、科学、芸術あるいは哲学といったものの体系にしろ、精神に源を発しなかったものはない。自分が同意しない観念に対して口先だけの好意を示す時、君達は自らの理想に背いている。そして、自分が理解することによる利益を自分自身と社会に対しても与えないことによって、ある程度、自分と社会をも傷つけている。人は誰でも理想家だ。私はただ、君達が日常生活における行為の中で自分の理想を実践するのを手伝いたいだけだ。