転生とカウンターパート - 1
転生とカウンターパート
「知られざる」現実界 第2巻
セッション 721、1974/11/25
マサ 訳
自己というものが、たった一つではなく数多(あまた)あることを直観的に実感する人は多いが、その実感は通常、転生に関わる形で表れる。自分が何世紀にも亘(わた)る時代を超え、生と死のドアをいくつも通り抜けて、異なる時空間へと旅をするように見えるわけだ。
実際のところ、現実界の根本的な性質は夢の中の状態に極めてはっきりと表れている。どんな夜でも、そこでは自分がいくつもの役を同時に演じているのに気がつくことだろう。性別や社会的な地位、属する国や宗教、あるいは年齢が変わったりするものの、自分が自分であることはわかっている。