蓋然性 - 2
(9 時 25 分)「大いなる期待」は基本的に(生物学的な発達の)程度とは全く関係ない。草の葉でも大いなる期待に満たされているのだ。大いなる期待は現実界の性質に対する信頼の上に成り立っている。それは自然自体に対する信頼、自分に与えられた生命に対する信頼であり、(発達)程度には関係ない。例えば、子供達はみんな、そうした期待と共に生まれてくるのだ。童話は実際、一種の「埋もれた知識」を伝えていることが ── 常にというわけではないが ── よくある。シンデレラに関する論考(「個人、そして群衆現象の本質」、第 827 セッションを参照)で採り上げたとおりだ。そして、最も素晴らしい部類に入る童話は、常に、大いなる期待が成功を勝ち取る筋書きになっている。物質的な世界の不運な要素は大いなる期待によって一瞬のうちに変えてしまうことができる、というものだ。