Seth Network Japan
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 (3 時 13 分に長い休止)充分早い時期に教え込まれれば、これらの観念(前ページ最後の段落を参照)は、これまでに知られている予防医学で最も効果的なシステムを形作ることになるだろう。

 これもまた過度に一般化できない(どんな場合にでも当てはまるわけではない)のだが、(癌のある)多くの人々には、自分が生きたいのか死にたいのか自分でもはっきりしないのがよくわかっている。それでも、癌細胞が溢れているということは、表現と発展の必要性を意味している ── そこが唯一、残された表現の場である、または、そうであるように見える(癌として形に表す以外、他の分野には表現の可能性を見出せない)というわけだ。

 こうした人は、疾病全般に関する世の中の不都合な観念とも、やり合わなくてはならない。そういった観念のせいで、多くの癌患者が最終的には一人きりにさせられたり(自ら)孤立してしまったりすることになるからだ。しかし、疾病の殆ど全ての場合に当てはまるのと同様、一種の「想念移植手術」(とでも呼べるもの)が行えれば、その疾病はすぐさま消えてしまうことだろう。

 極めて切羽(せっぱ)詰まった状況でさえも、突然、恋に落ちたり、何か家庭の事情が変わったりすることで、一夜にして(自分自身も)変わったようになり、やはり、病気自体も失せてしまう患者達もいる。

 もちろん、治療には数々のレベルにおける手助けがあり得る。普通のコミュニケーションの世界を私は「フレームワーク1」と呼ぶ。それに対して「フレームワーク2」は内的な世界を表す。実際、そこでは全ての時間が同時だ。通常の時間では何年もかかるであろう一連の出来事がフレームワーク2では一瞬の間に起こり得る。

 休憩にしなさい。
(午後 3 時 22 ~ 36 分(休憩)

 簡潔に言えば、フレームワーク1は君達が普通に意識している出来事の全てを扱う。

 (その一方で)フレームワーク2は君達が意識的な目を向ける世界の下で起こっている自然発生的な全ての流れに関わる。幼い頃の君達は観念が極めてはっきりしていて、意識的、無意識的な傾向や期待は調和した関係にある。それが、年を取り、否定的な観念が積み重なり始めると、意識的な観念と無意識的な観念とが随分、違ってくることもあり得るわけだ。

 (たとえば)意識の上では特定の能力を発揮したいと思っているかもしれないが、無意識的には、そうすることを怖れているという場合もある。もっとも、無意識の観念は本当に無意識なわけではない。単に君達が通常の意識的な観念よりも自覚していないというだけのことだ。