私は様々な種類の知識があると言ったが、こうしたエクササイズを通して君達は(これまでとは)違った形の知識に接することができる。ある程度の期間続ければ、新たな知覚形態の道が開け、自分の体験を複数の立場から眺められるようになるだろう。これは君達の体験自体の質が変わることを意味している。(今度は)起きている間の話だが、都合が許す場合は時々、君達が今現在体験していることは夢であり、(すべてが)極めて象徴的であるとイメージしてごらん。そうしたら、それを「夢」として解釈してみるんだ。
ここにいる人々は誰なのか?彼等は何を象徴しているのか?この体験が夢だとしたら何を意味しているのか?そして、その夢から目覚めたとしたら、どんな生活が待っているのか?
意識の「質」は説明できるものではないが、君達は、これらのエクササイズで異なる種類の「知」に接し、これまで馴染みのなかった、意識に対する違った感覚を覚えるだろう。そして、君達の意識自体、エクササイズを行なった後には変わった感じがするはずだ。また、何か疑問に感じていることがあるとしたら、こうした状態において、その答えが得られるかもしれない。ただ、その答えは予期できるような形で与えられるわけでもないし、必ずしも君達の言葉に翻訳できるものだとも限らない。私は君達がそうした様々な意識の状態に馴染めたらと願っているが、それらは君達にとって別世界のものではない。繰り返しになるが、夢の中ではそれらが本来の状態であり、通常の意識下でも、そうした状態は「もう片方」の意識として常に存在するのだ。