Seth Network Japan
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 このような系における概念はこれらの障壁を崩す助けとなることができる。そうすると(障壁が崩れてくると)、意識の層がいくつも同時に存在するようになる。君達がまだ知らない層は君達自身のものより進歩、発展しているように見える。(しかし)君達は今、それらの一部なのだ。人物性と認識についての観念を拡張し始めれば、君達はそれらを知ることができる。時間という点で見れば、君達は地上での体験において何度も生まれるわけであり、君達にはいくつもの肉体がある。君達の意識はそれら数々の人生に跨がっている。現在、君達の体内にある分子や原子にさえ、これら他の(実際、同時に存在する)形態についての符号化された知識coded knowledgeが含まれているのだ。これらの意識子は物理的な物質全ての中にあり、それら独自の記憶を備えている。従って、君達は自らの多重人物性を生物学的にも心的にも知っていることになる。

 (10 時 45 分)さて、君達の系には先ほど(このセッションで)触れた種類の経験が含まれていない。即(すなわ)ち、肉体が一つの生涯において数多くの自己の体験を擁することができるというものだ。君達の系ではその代わりに時間のコンテクスト(背景、前後関係)が使われる。そこではそれぞれの自己に一つの肉体と一つの時間が与えられる。しかし、多重人物性という概念についての知識があれば、君達には使われていない才能がたくさんあり、それらを利用できるのだということを理解する助けになり得る。それらの才能は君達にとっては潜在的であるにしても、君達の全体的な自己(自己本体。エンティティー)にとってはそれでも重要なものだ。また、君達にとっても個人的にそうした才能を発展させるのは充分、意義のあることだ。

 (強調して)転生とは単に時間というコンテクストにおける数々の蓋然性を表しているに過ぎない。それは自己のいくつもの部分が歴史的なコンテクスト内に物質化されたものだ。ピリオド(バッツへの指示)。あらゆる種類の時間 ―― 順方向と逆方向 ―― は意識に備わる基本的な、予測できない性質から生じ、意味の「連なり」に沿うようになっている。そして、時間の中に生まれた自己はそれぞれ、その視点から自らの蓋然的な現実を追求してゆく。繰り返すが、こうしたそれぞれの自己は直結している。