Seth Network Japan
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睡眠時間の調整

個人的現実の本質
セッション 651

マサ 訳

 前著「セスは語る」で触れたように(同書第8章、セッション532を参照)、君達は覚醒状態と睡眠状態を全く別のものとして捉えており、きちんと分けられた、その二つの状態を結び付けようと実際に努力することはまずない。睡眠の時間を変えてみるということは、君達の多くにとって、仕事があるので実用的ではないだろうが、中にはできる人もいるだろう。そして、この試みに対して本当に興味のある人々であれば、少なくとも、若干の変化を遂げられる。時折ではあっても、睡眠中と覚醒中の活動を(通常よりも)ずっと効果的に結び付けられるようになるのだ。

 可能であれば、(睡眠時間の)配分を幾分、変えてみると、自分にとってかなり有益な効果があることに気づくだろう。私が提案するのは、一度にまとまって眠るのは6時間とし、それを超えないようにすることだ。まだ、もっと休息が必要だと感じた場合は昼寝(比較的短時間の睡眠。「昼」でなくてもよい)を加えていいが、長くとも2時間にすること。

 (休止)多くの人々は、5時間しっかりと眠り、必要に応じて一度、昼寝をすれば、もう充分であることに気づくだろう。もっとも、理想的なのは4時間、一まとまりで眠り、後はそれを自然に感じられる程度の昼寝で補うことだ。

 こうした状況では、二つの意識状態の間に創られた大層な人工の仕切りはないので、意識的な頭脳は夢の中での体験をよりよく思い出して吸収できるし、夢の中の自己は覚醒時の経験をより効果的に使えるのだ。

 高齢者においては、こうした(睡眠パターンの)枠組みが自然に現れることがよくある。しかし、自然発生的に4時間で目が覚めてしまう人々は、自らの観念のせいで、自分が不眠症なのだと考えてしまい、そのため、自分達の経験を適切に利用できない。それでも、睡眠を短縮したプログラム(生活パターン)の下では意識と無意識の双方がずっと効果的に働く。また、「クリエイティブ」な取り組み(職業)に携わる人々は、この種の睡眠スケジュールによって、より豊かな直観とよりよく応用された知識が得られることだろう。

 こうした自然な振舞いに従う個々人は(そうでない場合と較べて)自分自身の中が遙かに安定して感じられるだろう。これまでに述べた全般的なパターンの範囲内で、もちろん、各自、自分に特有のリズムを見出すことだろう。最適なバランスを習得するまでには多少、実験が必要かもしれない。しかし、活力の流れは(いずれにしても)強まることだろう。

 このパターンには、君達の人生における特定のポイントによって独自の流れがあろうことは確かだ(年齢などによって自然な睡眠パターンも変化するだろうということ)。自分自身のリズムに従って自然に、長めなり、短めなりの周期に落ち着くだろう。また、こうした習慣を通して、君達の考えている「意識」は拡がることだろう。一般に、8時間、またはそれ以上の睡眠は有益ではないし、さらに広い意味で言えば、人間にとって自然なものでもない。

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