内的ツアー - 2
(前の話と同様、)大通りを歩く時、君達は(道の両側に植えられた)街路樹がずっと同じ場所にあり、その樹々が(たとえば)建物に姿を変えるようなことはないと考える。そういった前提が君達の物理的な(世界の)旅では全て当然だと思われている。(そうした旅行の中で)様々な習慣や言語に出会うことがあるにしても、それらもまた、広く遍(あまね)く存在する基本的な前提条件の中で受け入れられる。その前提の範囲内に物理的な生活があるわけだ。君達は、道を歩いていく時と同じように、必ず個人的、集団的な心理の中を通って旅をする。もっとも、物理的な世界は客観的に見えるし、君達の外側にあるかのように見える。こうした外面性(outsideness)の概念は、君達がその上にその生活を築いていく(基盤となる)前提の一つだ。