Seth Network Japan
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個人そして群衆現象の本質

インフルエンザの季節 - 2

 (風邪や)インフルエンザに立ち向かうための錠剤、飲み薬、注射薬は目立つ場所に陳列される(注射薬も?)。それは、苦難の時期がやってくるのだと、(前述の)広報を聞き逃した人々にも気づかせる役目を果たす。(そこへ)テレビのコマーシャルが新たな集中砲火を浴びせる。だから(愉快そうに)花粉症の季節からインフルエンザの季節まで途切れることなく自分の薬を摂り続けていけるわけだ(痛烈な皮肉)

 6 月なら咳(せき)をしても笑ってすぐに忘れてしまうかもしれない。しかし、それがインフルエンザの季節になると咳一つでも遙(はる)かに疑わしくなる。そして、そういった状況の下で、今週はどうも調子がさえないなどという場合などはとりわけ、こんな風に考えることもあるだろう:「明日は外出しないでうちにいた方がいいんじゃないかな?」

インフルエンザの季節 - 1

インフルエンザの季節

個人、そして群衆現象の本質
セッション 814 1977/10/08

マサ 訳

 …ルバートは何冊か(並行して)本を書いているが、2、3日前、そのうちの一つに取り組んでいた時、(ラジオで)公共機関からの広報(お知らせ)を聞いた。ラジオの聴取者全てに向けて当局担当者が発表したところによると、公にインフルエンザのシーズンが始まったという。高齢者、そして特定の疾患に罹(かか)っている人々は今すぐインフルエンザの予防接種の予約をするように、と彼(担当者)は厳しい口調で勧めた。

想像と観念 - 2

 (すべて強調しつつ皮肉な言い方で)しかし、意味のない宇宙という概念(宇宙も生物もすべて偶然の連鎖で生じたという考え)はそれ自体、極めてクリエイティブな想像行為だ。例えば動物達にはそんな愚にも付かぬことは思いも寄らないだろう。というのも、その理論が示すのは信じ難い偉業だからだ。即(すなわ)ち、明らかに秩序だっている精神と知性が、自分自身は無秩序あるいは混沌(こんとん)から生じた結果なのだと想像するなどということが可能であることだ ―― つまり、自分の脳の「地図」を作れる生物がいることになる。その脳の素晴らしく統制された秩序は、それ自体、何の意味も持たない現実界から生じることができたというわけだ。そうなると、その理論は実際、秩序だった宇宙というものは魔法のように生じたのだと説くことになる ―― そして進化論者達は、どこかにあらせられる偶然の神、あるいは「偶然様」を必ずや信じているに違いない。さもなければ彼らの理論は全く意味を成さないからだ。

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