原子力 - 1
原子力
個人、そして群衆現象の本質
セッション 844 1979/04/01
マサ 訳
ハリスバーグ(スリーマイル島)の原発施設で起こった核反応炉のトラブルを見てごらん。最初は「原子力」という観念全体が一つの夢であり、プライベートな個々人の想像行為だった。それがやがて仮説や(実際の)技術を通じて多くの人々の夢になった。その夢からはすぐさま数々の蓋然性があらゆる方向に紡(つむ)ぎ出された。途方もない可能性と危険性もだ。
(原発事故のあった)このとおりの状況が、何よりも映画に描かれて社会的な時流の中に到達したのは、まず偶然であろうはずがない(原発事故を描いた「チャイナ シンドローム」を指す。この映画が公開された 12 日後にスリーマイル島原発事故が起きた)。