Seth Network Japan
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個人そして群衆現象の本質

原子力 - 1

原子力

個人、そして群衆現象の本質
セッション 844 1979/04/01

マサ 訳

 ハリスバーグ(スリーマイル島)の原発施設で起こった核反応炉のトラブルを見てごらん。最初は「原子力」という観念全体が一つの夢であり、プライベートな個々人の想像行為だった。それがやがて仮説や(実際の)技術を通じて多くの人々の夢になった。その夢からはすぐさま数々の蓋然性があらゆる方向に紡(つむ)ぎ出された。途方もない可能性と危険性もだ。

 (原発事故のあった)このとおりの状況が、何よりも映画に描かれて社会的な時流の中に到達したのは、まず偶然であろうはずがない(原発事故を描いた「チャイナ シンドローム」を指す。この映画が公開された 12 日後にスリーマイル島原発事故が起きた)

出来事と記憶 - 2

 こうした他の人生の記憶が表面にまで浮かび上がってくる場合、それは当然、その表面によって色付けされるし、浮かび上がるタイミングもまちまちだ。また、それは通常の記憶ほどぴったりと君達の神経系に結び付けられていない。君達の現在に独自の「奥行き感」があるのは、君達が「過去」と理解しているものがあるからこそだ。もっとも、ある意味では、未来も、出来事に備わっている別種類の奥行きを表している。根っこというものは、あらゆる方向に伸びるものだが、出来事もそうだ。ただ、「出来事の根」は、君達の過去、現在、未来を通って伸びてゆく。

フレームワーク2 - 2(神話)

 世界というものに対する概念や空想、神話は世間一般の体験から遠く隔たっているように見えるかもしれない。しかし、君達の知識や体験は全て、私が「フレームワーク2」と呼んでいる、その創造的な実存の次元を起源としている。言ってみれば、空想、神話、想像とは、事実に基づく世界が芽生える「苗床」であり、君達の身の回りにある細々(こまごま)としたものは悉(ことごと)く、そこから現れ出てきたわけだ。そうなると、「神話」とは何だろうか?その言葉で私は何を指しているのか?

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