Seth Network Japan
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マーサの質問:わたしが戦争など信じず、完全に平和を愛していたとしたら、朝、目を覚ますと、そこは世界大戦など起こったことのない世界だった、というくらい現実がすっかり変わることはあり得ますか?

バリーの回答:あなたはすでに、頭では意識していないレベルで、この世界と反応し合っているはずです。この、拡がり続けている多次元の宇宙には、わたしたち一人一人によって絶えず創られている蓋然的(がいぜんてき)な数々の現実界があります。それらはわたしたちが物質化することを選んだ現実界と共に存在し、それらの現実界の中には蓋然的なわたしたちが生きています。彼らにとってはわたしたちの方が、物質化しなかった蓋然性の一つであり、わたしたちの姿が彼らの目に映ることは決してありません。そういうわけで、あなたの蓋然的な自己の一人は、すでに、世界大戦が起こったことのない現実界に存在しています。

 夢の中で、その世界にコンタクトをとってみたらいいでしょう。床(とこ)に就く前に、その旨を自分に言い聞かせます。ベッドの脇にノートを用意し、目を覚ましたら、自分の見た夢を書き記すのを忘れないようにしてください。その夢が、目的とする世界に関係していると思われるか否かに関わらずです。ところで、こうした蓋然的な自己たちには彼ら自身の「転生歴」があります。

 リッキー(リックの愛称)・スタックが出版したばかりの新しいセスの本、初期セッション集第2巻の 90 ~ 92 ページで、セスは、ジェーンが紀元前4世紀の過去世でセスだったことがあると言い、セスにとって、ジェーンは「その人物として成長してゆくことが可能であった数多くの蓋然的パーソナリティー」の一人であるとも話しています。また、ジェーンを通して現れたセスは、この紀元前4世紀のセスにとって、また別の蓋然的なパーソナリティーであるとも言っています。何とも不思議な話でしょう?

 たとえば、あなたがダンサーになりたかったとします。その、ダンサーになりたかったマーサ(質問者の名前)には彼女自身の蓋然的な現実界と転生の道筋があります。そして、それとは別に、「あなたとしてのマーサ」(質問者自身)には、転生でさかのぼってゆく、あなた独自の蓋然的なパーソナリティーの道筋があります。それぞれの人は、こうして、わたしたちから見れば非物質的なレベルで、それぞれ、蓋然的な現実界やパーソナリティーや宇宙を絶えず成長させ、無限に拡張し続けます。これは、ひょっとしたら、物理学のレベルで、科学者たちがいつものように喜々として予測している「膨張宇宙理論」に反映していることなのかもしれません。

 この答えがお役に立てば幸いです。(答えることが)わたしには役立ちました。