ベヴの質問:もし、自分が自分の現実をつくるということを信じていて ── 実際、たいていの日は、そう信じているのですが ── 自分の犬がてんかん(発作などを起こす脳疾患)だとわかったら、わたしがその状況をつくったのだと信じなくてはなりません。ですから、今、わたしは自分の観念のせいで犬を苦しい目にあわせたような気がしています。どうしたら、この状況にもっとポジティブな点を見いだせるでしょうか?てんかんに対して、ものすごく責任を感じているのですが、それをどうポジティブなものに変えられるのか、わかりません。
バリーの回答:あなたはあなた自身の現実をつくるのであって、あなたの犬の現実をつくるわけではありません。あなたの犬は何らかの理由で、自分に対して、そのてんかんを創り出したわけです。あなたの現実は、いつの日か、てんかんを発症することになる犬を飼うことを、その犬と「合意した」ということです。あなたの胃の中のウイルスとか、足首のねんざとか、その他、あなたが今までにかかった病気、あるいは、いつか、かかるかもしれない病気の原因は犬の観念にあるわけではありません。それと同じように、犬のてんかんも、あなたの観念が引き起こしたわけではないということです。この状況においてポジティブな点は、それがあなたのせいでは全くないということ、そして、あなたの犬の精神とパーソナリティー、そして、その犬があなたに与えてくれた喜びは、ずっと生き続けるだろうということです。
あなたの犬が死んだとしたら、それは、その犬が、ただ、わたしたち人間の感覚器官では知覚できないエネルギーの形に変わったにすぎません。その犬は物質的現実界のカムフラージュからは離れますが、それでも引き続き、あなたやわたし、あるいはセスと同じくらい生きていることに変わりはないでしょう。あなたの人生に、こうした病気が入り込んできた時には、どんな気持ちが湧いてくるか、よく確かめてみてください。(たとえば)とがめられることなど何もしていないはずなのに、どこか罪の意識を感じるのであれば、ひょっとしたら、あなたの生活には、どこか他に、悪いことなどしていないのに罪悪感を覚える部分があるのかもしれません。もしかしたら、あなたの犬は、病気や死、あるいは別離などといった、精神に関わる観念や考えをあなたが調べてみる、または調べ直してみるのを手伝ってくれているのかもしれません。
一度、観念をきちんと調べてみると、それが生活の他の分野や他の人間関係(またはペットなどとの関係)で役に立つでしょう。動物は、わたしたち人間が考えているような死は存在しないことを心の奥底でわかっています。あなたの犬がなぜ、てんかんになることを選んだのかはわかりません。ただ、わたしに言えるのは、その状況において、あなたにはとがめられるようなところも罪も全くないということです。わたしが常日頃から(みんなに)勧めていることですが、そうしたできごとについてもっと学ぶには、回答を与えてくれる夢を見られるよう、毎晩、自分自身に頼んでみることをお勧めします。ベッドの脇にノートを用意しておき、自分の質問に関係しているように見えようと見えまいと、思い出した夢は毎日、何でも書きとめるのです。また、興味深いと思われるのは、あなたにとって、てんかんとは、どんな意味があるのかをよく調べてみること。さらに、家族、愛する人、友人、または自分自身も含めて、これまで他にどんな病気があなたの人生を通り過ぎていったか(直接、間接に経験したか)、それから、あなたがどんな別離を体験してきたか、または体験するのを恐れているか、そしてそれはなぜかといったことをチェックしてみるのもおもしろいかもしれません。こうしたテーマについてじっくりと考え、心の赴(おもむ)くままに思いついたことを書きとめてごらんなさい。何が湧き出てくるか見てみるのです。リラックスして、楽しみながら、遊んでみたらいいでしょう。あなたの犬には、自分とあなたが愛情でつながっていたことはわかっています。そして、とりわけ、あなたが自分にいかなる危害を加えたわけでもないことも。