Seth Network Japan
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J. R. の質問:わたしたち人間の観念は強力なもので、ジェーン・ロバーツほど個人的経験が(豊富に)ある人でさえ、何ヶ月もの入院生活のあとに亡くなったくらいです。彼女ほどの人でさえ、病気に対する観念を振り払うことができず、それに負けてしまったわけです。あれほどの経験や知識があり、明らかに深く理解している人が、どうして、病気という幻想を信じ、病院で朽ちていくなどということができたのでしょうか?もし、彼女が自分の時間を使い切って、すべて成し遂げたのだとしたら、それは、むしろ、病気という幻想の中で最期を迎えることなど自分に対して許さない理由にこそなれ、その逆の理由にはならないでしょう。彼女が亡くなった様子を考えると、よくわからなくなります。このことについてご意見を聞かせていただけるでしょうか?

バリーの回答:ジェーンはわたしたちと同じ(普通の)人間だったということを思い出す必要があります。セスは彼女を通してわたしたちとコンタクトを取り、話をしたわけですが、それでも、ジェーンには、セスのアドバイスに従ったり、彼の概念を自分の生活に取り込んだりする能力がわたしたち以上にあったわけでも、わたしたち以下だったわけでもありません。自分自身を「損ねる」観念や不快な観念を彼女が心の奥深くに抱えていても、その観念をセスが無理矢理変えることはできなかったということです。ジェーンはわたしたちみんなの人生にセスを引き入れてくれたわけですが、それによって一度「解き放たれた」セスのメッセージは、わたしたちが頭で受けとめるのと同じように、彼女自身も頭で(理屈として)受けとめていました。彼女には確かに、個人的なことを尋ねる機会はわたしたちよりもずっとあったわけですが、セスのアドバイスに従って行動する力がわたしたちに勝(まさ)っていたわけではありません。ごく普通の友人関係と同じことです。友達が何か「間違っている」ことをしているのを見たとします。でも、あなたがいくら、なだめすかそうと、説教しようと、本人が聞く耳を持たない、あるいは持つことができないかぎり、あなたのメッセージが届くことはないし、それに応えることもできないわけです。