(息子がユーイング肉腫を2年間患った後、23 歳で他界した)レインの質問:
わたしが今でもわからないのは、息子の一生が 23 年という、あまりの短さだったのに、自分自身の人生はそのまま続き、もう 56 才にもなるのは、なぜかということです。その仕組みなり理由なりといったものがまだ見つかっていないので、本を読んだりして探し続けています。答えを探し、この人生におけるわたしの目的を探しているのです。
息子さんの人生がなぜ 23 歳で終わったのか、ずっと疑問に感じるかもしれません。でも、思い出してほしいのは、あなたの知っている息子さん、あなたの愛している息子さんのパーソナリティーがまだ生きているというだけでなく、過去世も現在も含めて、彼の他の(転生)パーソナリティーたちもみんな生きているということです。息子さんが亡くなってから、夢の中で、彼と対話をしたり、一緒にいたりする体験が、おそらく山ほどあったことでしょう。そして、そのうちのいくつかは、彼が病気と死を選んだ、その背後にある理由を説明するのに役立つかもしれません。そうした夢は、息子さんが「去ってしまった」という意味で「死んだ」わけではないという事実を確かにはっきりと証明してくれます。彼はただ、物質的なカムフラージュを捨て去った形に自分のエネルギーの姿を変えただけです。その姿が、ふつうの状況では、わたしたちの身体を使って知覚できないというだけのことです。物事の壮大なプランの中では、23 年も 56 年も短いものですし、わたしたちの理解しているような意味での「時間」は、いずれにしても存在しないわけです。息子さんが病気になられた理由、亡くなった理由にしろ、彼とあなたがこの人生では慈愛に満ちた息子と母親の関係を選んだ理由にしろ、現在生きている、この一生を超えて、過去と未来の両方向につながる疑問や回答に結びついています。また、あなたには(心の中の)あるレベルでは、ご自身の質問に対する答えがすでにわかっています。さもなければ(最初から)そんな質問などしないでしょう。それでも、心に留めておくべきなのは、日常レベルの物事として捉えても、息子さんは、あなたやわたしと同じように生きている、そして、あなたを訪ねてくるということです。彼にはただ、わたしたちの知っているような肉体がないというだけです。
この人生におけるあなたの目的は(今)正にあなたがいるところにいて、あなたがしていることをすることです。今、感じている疑問や過去に抱いていた疑問がどんなものであっても、あなたの目的は、その疑問に答えること、あるいは、答えようとすることによって導かれていくところについていくことです。そして、今現在、感じていること、これまでに感じたことのあることは、どんなことであろうと、あなたの人生における、また別の目的を示しています。つまり、それらのことを感じること、そして、そうやって感じたことに対する、あなた(自身)の反応が導いていくところへとついていくことです。ひとつ、いつでも使えて、あなたが答えを求めていく間も役に立つアドバイスを挙げるとしたら、それは「楽しむ」ということを忘れないことです。宇宙は、ひもを与えられた子猫のように遊び心に満ちています。
(夜)寝る前、息子さんの死なり、あなたの「目的」なりについて、ご自分に何でも質問してごらんなさい。そうしたら、ベッドの傍(わき)にノートを用意しておいて、自分が見た夢を全部、書きとめるんです。自分の質問とは関係ない夢だと思ってもです。
おそらく、そのやり方で、あなたの求めている答えが現れてくることでしょう。