Seth Network Japan
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観念

 自分の観念を調べながら、自分がなぜ怖がっているのか突き止めてみるんだ。怖れている理由を自分に尋ねたら、心に思い浮かんだことを書き出し、返ってきた答えを受け入れてごらん。何らかの答えを得たからといって、ただ、ふがいなく椅子の背にもたれて「ああ、そうですとも。わたしはこうこうこういうわけで愛するのが怖いんです」などと言わなくてはならないわけではない。

セスとして話すロバーツ
セスとして話すロバーツ。­「Seth Speaks」­(Bantam Books 社版)より

 こう言えばいいんだ。「これらは自分が愛を受け入れるのを妨げてきた観念だ。でも、今はもう、こうした観念を受け入れはしない」。 あるいは、なぜ自分は傷つくこと、自分を見せることを怖れているのか、または、傷つきやすいと感じることを怖がっているのか(と尋ねるのもいい)。もっとも、こうした質問は自分で自分に尋ね、それに対する答えを受け入れ、その答えを信頼しなくてはいけない。ただし、永久的な答えなどというものはない。

 その答えに乗って進みなさい。こう言うんだ。「自分はこれだけの年齢に達した一人前の人間なんだから、そうした観念を信じたくなければ、もう信じない」。それができたら、また私に声をかけなさい。

 自分の愛、自分の肉体が傷つきやすいことを怖れてはいけない。心を開くことを怖れてはいけない。樹は風に揺らぐものだ。それは傷つきやすいが、そうやって大きくなっていくんだ。もし、その樹が自らを頑強に保とうとしたら、折れて死んでしまうだろう。

セス・オーディオ・コレクション Vol. I 3-1-K より


 以上の引用にも見られるように、セスの本には様々な状況に合わせたアドバイスや、読者が実際に試してみるための実習例(エクササイズ)が数多く紹介されています。そういう点で、セスの本は「ニューエイジ」というよりも「実用書」のコーナーに置いていいくらいだと思います。

 実際、何か困ったことがあると、辞書を引くようにセスの本を「引く」人は多いようです。また逆に、パッと無作為にページを開くと、そこに書いてある内容が大体そのときの自分にピッタリ当てはまると言う人も、よく見受けられます。