(午後 4 時 40 分に休止)彼等が子供を作るのは、君達から見たら性的に成熟したとみなされる年齢をとうに過ぎた頃だが、その他の「手順」は同じだ。地理的な偏りはあるものの、こうした生物は君達の惑星上で数多くの地域に住んでいる。もっとも、彼等の個体数(人口)は至って少ない。全部ひっくるめても、せいぜい、数千といったところだろう。彼等が大きなグループに集まることは滅多にないが、家族はあるし、部族のような構成秩序もある。それはどこの場合でも、一つの領域に大人は多くとも 12 匹(12 人)で形成されるものだ。子供が増えると集団はまた分裂する。数が多くなると遙かに発見されやすくなってしまうことを知っているからだ。
彼等は皆、何らかの道具を使い、実際、動物達とぴったり調和して生きている。動物達と競争することなどもない。基本的には彼等に攻撃性はないのだが、追い詰められたり、子供が攻撃されたりすれば(人間にとって)極めて危険になることもあり得る。
冬眠する動物の特徴として、彼等は冬の間やとても寒い気候においては体温が下がり、動作がかなり不活発になる。ただ、一つだけ違う点は、彼等の体温が日々の気温変化に対してより敏感なことだ。だから、冬でも日によっては難なく餌探しに出かけられるし、逆に何週間もぶっ通しで冬眠することもある。
(4 時 46 分)彼等は自然を深く理解し、自然現象も鋭敏に捉えている。言語は大して発達していない。それは、彼等の場合、普通の感覚器官の「純度」が高く、瞬時に機能するので、殆どそれ自体が一つの言語のようになっており、それ以上あれこれと説明する必要がないからだ。こうした感覚には独自の差異があるので、「今」とか「その時」などといった言葉なしでも、自分達の近辺にどれだけの生き物がいて、それらがそこに来てからどのくらいの時間が経っているのか、きちんと知ることができる。(休止)また、彼等の体験する時間は、言葉を用いずとも、地理的な方位を含め、かなり正確な世界像を描けるような具合に季節の流れに沿ったものだ。
今日、このテーマに触れたのは、君達が今日観た番組のせいでもあるが、君達がこの話に興味があるのを知っていたからでもある。