ESP パワー開発法(第1章)
マサ 訳
(以下、すべて、ロバーツの文章。)
最初のうちは「はい」か「いいえ」で答えられる簡単な質問をするのがいいかもしれません。また、自信がついてくるまでは(相手の)名前もフルネームではなく、イニシャルを尋ねるというのもいいでしょう。めちゃくちゃなメッセージが得られても、それをむりやり鵜呑みにしようとしないでください。想像力をめいっぱい働かせて、無意味な文章に意味を与えようとするのもやめてください。ボードは(まず)きちんとした単語をつづるようになり、その後、文章をつづり出すようになるでしょう。そして、みなさんご自身も練習を重ねることで上達していくことでしょう。
支離滅裂に見えるメッセージでも、外国語として見れば、ちゃんとしたコミュニケーションとして成り立つということもあり得ますが、(実際に)そういうことは、あまりないでしょう。ふつうはメッセージの意味がわからなかったら、そのメッセージに意味はありません。記録をとるだけとったら無視してかまいませんが、その記録を捨てないでください。あとの章で、こうしてウィジャ・ボード(ウィージー・ボード)や他の方法で得られたメッセージを評価できる方法を扱います。
特に最初のうちは、メッセージの中に矛盾した点があるように見えても心配しないでください。そうしたメッセージは、まともな情報だったものが、どこかでずれてしまったのかもしれません。このテーマについても、本書のあとの方でお話しするつもりです。1、2回ではだめだった場合でも、3、4回目のセッションになれば、きちんとした文章が得られることでしょう。ボードの経験が1ヶ月を超えるころには、ロバートとわたしが「受信」する情報の量はタイピングしてまとめると1セッションあたり 10 ページにも達していました。
指示盤が動く時の感覚や、自分もパートナーも意識的に指示盤を動かしているのではないということがわかるのは、なかなかの(インパクトのある)体験です。わたしたち自身がボードで実験を始めた時には、どんなことが予想されるのかもわかりませんでした(具体的な心の準備ができなかったということ)。ここで、みなさんご自身の試した結果と比べられるよう、わたしたちの初期のセッションを簡単にご紹介しましょう。
最初に試した2回はうまくいかなかったものの、その後、1949 年に亡くなったわたしの祖父、ジョーゼフ・アドルフ・バードだと言う存在から、筋道の通った(意味がきちんと通じる、まともな)メッセージをもらうようになりました。祖父はフランス系とインド系の混じった人(混血)で、英語はとても上手だったものの、はっきりとわかる独特のクセがいくつかありました。たとえば、“these”、“them”、“those”といった言葉を、“dees”(ディーズ)、“dem”(デム)、“dos”(ドウズ)と発音していたのです。指示盤は、こうした祖父の発音どおりに文字をつづり、言葉の選び方にしても、全体として祖父に特徴的な英語の使い方でした。