Seth Network Japan
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夢と芸術

初期セッション集 第1巻
セッション 31 1964/03/02

マサ 訳

 とてもシンプルな例で言うなら、君達が自分のエネルギーを使って自分の見る夢の世界を創造することを考えてごらん。(まさに)そのやり方で君達はいわゆる「リアル」なカムフラージュ世界(わたしたちが「現実」としてとらえている世界)をも創造しているのだ。唯一の違いは、夢の世界の像には物理的な時間における持続性がないということだ。もっとも、心理的な時間においては持続性がある。また、君達が信じるかどうかはともかく、実際のところ、君達個々の存在にとっては(物理的な世界よりも)夢の世界を創造する方が遙(はる)かに自由だ。夢の世界が(自分以外の)他の者達にとっては一貫性がないように見える理由はそこにある。

 物理的な世界の創造においてはある程度、個性を放棄することが絶対に必要だ(創造される物理的な世界がひとりひとりの個性に応じて違うようではまずいため)。というのも、全般にわたる物理的な環境が誰にとっても大体、同じに見えなくてはならないからだ。もちろん、きっちりと同じに見えることは決してないわけだが、充分に信頼できるくらいの統一性が全体に及んでいなくてはならないのだ。

 少し休憩を取るといい。

 (9 時 56 分に休憩。(前回の休憩のときはそれまでに口述された話がふだんの分量よりも少ないと感じたが)今回の休憩までの量は普通であるように思えた。ジェーンも(口述の間)すっかり「あちら側」へ行ってしまっていた。地球が創造されたときにはすべてのエンティティーが存在したという概念はなんだかショックだった、と彼女は言った)

 (2、3日前、絵を描いているとき、まさに絵を描くその行為自体がひとつの界層面planeの構築にあたるという発想がひょっこりと僕の頭にわいてきた。その際、それをジェーンにも話した。10 時 03 分に口述再開)

 因(ちな)みに、君達の宇宙は全てのエンティティーによってではなく、ある決まった種類の体験を必要とするエンティティー達のみによって創造された。君達の界層面では操作が重要であるという事実は戦争というものが起こる主な理由の一つだ。

 (「セス、『宇宙』という言葉は正確にはどういう意味で使っているんですか?僕たちのいる太陽系だけを指しているとか?)(次のページへ続く)