健康への道
セッション 1984/05/18
マサ 訳
さて、また君達に新たな好い午後を。
(「こんにちは、セス」)
口述だ。
前にも触れたことだが、成長や発展に「遊び」は不可欠だ。子供達は「ごっこ遊び」(××ごっこ)をしたり誰かになったつもりになることで学習する。あらゆる状況を心に描いてみるのだ。(たとえば)窮地に陥って危険な場合、そこから自分だったらどう抜け出すか想像してみる。また、自分を親や兄弟の立場に置いてもみるし、自分が金持ちだったら、貧乏だったら、老人だったら、若者だったら、異性だったらと様々に思いを巡らしてみるわけだ。
こうして、あらゆる状況における役を(主人公として)力強く演じている自分を知ることで、子供達は自由や自立性の感覚、そして力の感覚を掴んでいく。言うまでもないことだが、身体を使った遊びは肉体の発育や身体能力の発達を促す。
子供にとっては遊ぶのも働く(何かに取り組む)のも同じであることが多い。そこで、健康や活力に関する観念を補強する手段として、両親は空想のゲームを利用できる。子供が病弱であったり、病気にかかりやすかったりする場合、または頭が(多少)痛いとか、深刻ではなさそうな体調不良が見られる場合には、こんなアイディアを使ってみるといい。君達から「だんだん良くなるお薬」をもらうのだと子供に想像させてごらん。口を開かせ、舌の上に君達が、その架空の錠剤を置いてあげる、または、子供が自分で薬を手に取って口に入れる様子を思い描かせるわけだ。続いて、その薬を飲み下せるようにコップ1杯の水を渡すか、自分で水を飲みに行かせる。そうしたら、その子に、例えば3回なら3回でいい、こう唱えさせるんだ。「『だんだん良くなるお薬』飲んだから、じきにだんだん良くなるよ」
こうしたゲームを始めるのは(年齢的に)早ければ早いほどいい。その子が大きくなってきたら、(効き目の点では)本物の薬に勝ることはないにしても、想像の薬もよく効くことが多いのだと説明してあげたらいい。
これは、本物に代わって想像の薬を使うようにと、世の親達に求めているわけではない。ただ、繰り返しになるが、実際、想像した薬は本物同様の効果を発揮することもあり得るわけだ。しかし、君達の社会では薬や医療科学なしに暮らすのは殆ど不可能だろう。
その点を強調しながらも君達に思い出してもらいたいのは、肉体には持ち前の理想的な治癒力があり、ましてや一時的な頭痛を治すくらいの備えは確実にあるということだ。肉体に備わった真の可能性や治癒能力を発揮させるには、君達の学習システムを現段階で全く異なったものに置き換える必要があるだろう。