Seth Network Japan
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 (ジェーンを通してセスが答えた以下の言葉は、またもや、第 28 回のセッションのときと同じく、僕の頭に浮かんできた言葉とそっくりだったので、テレパシーが関係しているのではないかと思った。ジョン・ブラッドリーのときと同じようにだ)(セッション 26 にはバッツ夫妻の知人であるブラッドリー氏が同席した。その際、氏の頭に疑問が浮かんだ途端、セスはその答えを話した)

 私の言う「宇宙」とは物理的な系systemsを意味する。つまり、今、君達の目に見えるものは全て物理的な系だ。私は君達が言う意味での宇宙の話をしている。君達が望遠鏡で検知できるあらゆるものまでをも指すのだ。ある意味で、君達の知識は物理的な系に限定されている。私は空に見える恒星や惑星の話をしているのであって、それらと同時に存在しているかもしれない、姿なき系の話はしていない。

 戦争は他の界層面には存在しない。君達の界層面には、創造主の(地球を創造した)エンティティーたちが物質化を通して解決したかった特定の課題群challengesの副産物として戦争が存在する。私は、これらの(創造や戦争に関する)疑問が君達の頭の中にあることを知っていた。

 もう一度、夢の世界と外側のカムフラージュ世界との違いに話を戻したい。

 潜在意識の反対側にある自覚した自己には(物理的な世界よりも)君達の見る夢の方がもっと自由に創造できる。というのも、君達(ひとりひとり)は夢を理解可能であるべき唯一の存在(パーソナリティー)だからだ。カムフラージュの世界は(誰にとっても)信頼できるものでなくてはならない(信頼できる共通の生活環境がなければ共存が成り立たない)。だから、君達にはこうした個別の自由はないのだ。

 自覚のある隠れた自己が極めて強力な人々は、もっと個性を発揮する必要性を抱えている。それ故、そうした人々は目が覚めている時間帯に芸術という形態を通して「もう一つの界層面」とでも呼べるであろうものを創造する。

 (「そうだと思いました」)

 芸術形態の創造においては、両方(顕在と潜在)の自覚意識が特定の条件付きで一緒に活動できる。そして、双方を繋(つな)ぐ潜在意識的チャンネルが大きく開けるようになる。こうした融合の産物は極めて個人的であるにも拘(かか)わらず、例えば夢の世界からの断片などよりも他の人々にとっては理解しやすい。

 それでも、その産物はカムフラージュ・パターンの裏で全てのパーソナリティーをひとつにまとめる不思議な統一性を共有してもいる。同時に、それは部分的にのみカムフラージュ・パターンと繋がっている。いくつかの点において、芸術作品とは「夢の世界」と「カムフラージュ・パターンの世界」の出会いだ。もっとも、より深い形で、芸術作品とは、物理的な時間における実際の要素の中に内的な現実界が出現あるいは物質化することに相当する。これはつまり、個たる内的な自己が自らの想像や知識をカムフラージュ・パターンの世界へと強引に押し出すこと。通常の夢には拒まれた夢に物理的な現実を授けることだ。ここではこの目的に対するエネルギーの使い方は意識的だ。すなわち、隠れた強い自己は実際、自覚のあるカムフラージュ自己を利用し、二つの界層面を結び付ける現実界の鋳型へと両者(自らを含む2つの自己)を流し込むのだ。この文章を読み直した時、これが理解できてくるようであればいいのだが。